デートをしてお金をもらうだけ、友達に金欠だと言ったらそう言われてデート援を紹介された。
待ち合わせ場所に現れたのは、さえないおじさんで、デート援なんて言われてるけど、いかにも楽しくなさそうなデートが予想された。
私は無理に笑顔を作って挨拶をする。
おじさんは苦笑いのような顔をしながらよろしくと言ってくれた。
うーん、笑顔もさえない。
仕方がないから腕を組んで繁華街を歩いて、買い物なんかをした。
途中お腹がすいたので、ワゴンのクレープを食べたいと言ったら、おじさんは食べたことがなかったらしく、喜んでいた。
クレープは甘すぎると思っていたらいいので、おじさんには辛いのもあるよっと教えてあげてウインナー入りを渡してあげた。
甘いのも食べたいといったので、二人で半分個にして食べた。
こうなってくると意外にデート援は面白くて、私はやる気が出てきた。
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行きたいところも特にないというおじさんに、スポーツができるような施設に連れていくと、運動不足でヒーヒー言ってるのも面白かった。
おじさんは、動き回る私を見て、すごく優しい目をしていた。
「君を見てると若返るような気がするよ。デート援をさ、部下に勧められたんだけど、気が進んでなかったんだ。でも、来たかいがあったなぁ」
そんな風に言ってくれて、私はさらに嬉しくなった。
おじさんとはその後晩御飯を食べて、連絡先を交換した。
駅まで送ってくれて、お別れのつもりだったんだけど、すごく名残惜しくて、思わずおじさんの手を握った。
おじさんは、驚いた顔をしていたけど、握り返してくれて、「また会ってくれるかい?」と言ってくれた。
私は返事の代わりに少し背伸びをしておじさんにキスをした。
恥ずかしいからそのまま改札まで振り返らずに走っちゃったけど、絶対おじさんは驚いてたと思うんだ。
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